【産経抄】総裁候補は百年後の日本を見据えた理念を
産経抄

 谷垣禎一財務相がきのう正式に出馬表明し、自民党総裁選が事実上スタートした。しかし、どうにも盛り上がらない。福田康夫元官房長官の不出馬で、出馬表明もまだの安倍晋三官房長官が独走、投票権のある自民党員もすっかり白けているという。

▼ かつての総裁選は凄(すさ)まじかった。半世紀前、鳩山一郎首相の後継をめぐって岸信介、石橋湛山、石井光次郎の3氏が争った総裁選の投票は、東京・大手町の産経ホールで開かれた。「廊下で現金の授受をやっているんだ。すごい量の札束を見ましたよ。それも新聞記者の目をはばからずにやっているんだ」(「渡邉恒雄回顧録」)

▼ 一説によるとこのとき飛び交った「実弾」は3陣営あわせて5億3000万円にのぼった。今の貨幣価値でいえばざっと30億円。政治資金への監視も甘く、税務署もうるさくなかったからだが、この金権体質が30年前のロッキード事件での田中角栄元首相逮捕につながり、リクルート事件の土壌となった。

▼ その反省から政治資金規正法が厳しくなり、派閥の親分がカネをばらまいて総裁選に出るという悪風はなくなった。まことに結構な進歩ではあるのだが…。

▼ 河内山宗俊のように「悪に強きは善にもと」と啖呵(たんか)をきるつもりはないが、政治家が清潔になった半面、小粒になった気がしないでもない。谷垣氏の政策を聞いても、「消費税を何%にする」だの「靖国に行かない」だのと、目先のことを気にし過ぎではないか。

▼ 鳩山元首相の孫である鳩山邦夫氏は「政治の表舞台から文明論も理念も哲学も聞かれなくなって久しい」と嘆く。岸氏の孫の安倍氏には「再チャレンジ」よりも50年後、100年後の日本と世界を見据えた理念と政策を語ってほしい。

テーマ:産經新聞を読みましょう - ジャンル:ニュース

【2006/07/28 05:00】 | 政治 行政 立法 | トラックバック(1) | コメント(0)
<<【正論】国際社会動かす決意示した日本外交 | ホーム | 【主張】国語力の劣化 漢字の持つ力を見直そう>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://yoshidashouin.blog26.fc2.com/tb.php/877-9ad099d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
テレビ東京の新総裁だけ違う・・・
自民党総裁選は20日午後、国会議員による投票と開票、党員・党友票の開票が行われ、安倍晋三官房長官(51)が麻生太郎外相(66)、谷垣禎一財務相(61)を大差で破り、第21代総裁に選出された。安倍氏464票、麻生氏136票、谷垣氏102票だった。各局速報で テレビ東京伝説【2006/09/24 17:01】
産経新聞を読みましょう


朝日新聞を読んでいると馬鹿になりますよ。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

友達申請フォーム

この人と友達になる

ブログ内検索

書籍





計数器