【主張】プーチン外交 日本は「柔の道」で対応を

 ロシアのプーチン大統領が東西冷戦の再来を思わせるような反米姿勢を強めている。国益の最大化を狙った対米牽制外交のようだが、日本としては世界で高まる緊張に懸念を抱かざるを得ない。

 ロシアは核開発疑惑が消えないイランで原発建設を進め、経済制裁や軍事制裁に反対し続けている。イラン問題で緊張が高まれば国際政治の舞台で国連安保理常任理事国ロシアの重みが増す。危機で石油価格が高騰すれば石油大国ロシアの増収も間違いない。世界の反米国でロシア製兵器を購入していない国はない。反米はロシアの国益に合致する、というわけだろうか。

 プーチン氏は、米ソ両国が昭和62年に調印した中距離核戦力(INF)全廃条約から脱退する可能性にも言及した。米露両国だけが同条約に縛られるのはおかしい、との理由で、同条約の全面的な見直しを求めた。

 当時のレーガン米大統領とゴルバチョフ・ソ連共産党書記長は史上初めて中距離核ミサイルを全廃し、恒久的に放棄するとうたうことで世界に軍縮の重要性を示した。だが、INF全廃条約の見直し要求や米国のミサイル防衛(MD)への猛反対は、そうした理念と相反するものではないか。

 プーチン氏は今年7月、欧州における通常兵器の配備、移動の上限などを定めた欧州通常戦力(CFE)条約がロシアに不利だとして、その履行停止を命じた。欧米を恫喝することで、新たな交渉の場を力ずくで作り出し、自国に有利な条件を引き出そうとしているのだろう。強引な手法である。

 日本は、このやっかいな隣国と北方領土問題を解決し、平和条約を締結するという重い課題を背負っている。いかに対処すべきか。

 柔道の創始者、嘉納治五郎は「精力善用」と「自他共栄」を理念とした。全力で社会のために尽くし、相手への尊敬と感謝の念を忘れず自他共に栄える世の中にする努力を積み重ねることの大切さを示したものだ。

 「剛」の外交を推し進めるロシアには、この「柔らの道」で対処したい。もとより「柔」は、安易な「妥協」を意味しない。知恵、技術、経済、外交などだ。黒帯の柔道家であるプーチン氏も「柔よく剛を制す」の精神と現実を知っているはずである。

19/11/10 05:21

【主張】プーチン外交 日本は「柔の道」で対応を

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【2007/11/10 05:00】 | 政治 行政 立法 | トラックバック(0) | コメント(1)
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コメント
産径新聞を読みましょう・・様

最近のロシアの横暴ぶりにはあきれるばかりです。ロシア内の大統領選挙すら今では、プーチン氏の永久政権作りの影に隠れて、誰が候補者なのかさえわかりません。

しかも最近はあからさまな反米行動を堂々と唱えています。このプーチン氏のソ連時代に逆戻りしたようなKGBを使って殺人まで行なうからあきれます。

くれぐれも日本がその標的にならないよう気をつけましょうね・・・
【2007/11/26 20:34】 URL | 容子 #u8Fs/0VQ[ 編集]
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